今の職場を退職しようと決意したとしても、実際に辞めるまでには準備が必要です。
自分が仕事を辞めた後には、誰かが自分のしていた仕事を引き受けることになるので、
仕事内容をしっかり引き継いでおくことが大切です。
この引き継ぎが上手くできていないと、
取引先とのトラブルが起きる可能性もありますし、
職場での人間関係もギスギスしてしまいます。
もう職場を離れるにしても、どうせなら円満に退職したいですよね。
今回は、退職を決意した際の引き継ぎ方法の一例をご紹介します。
退職を決意し、上司や人事担当者への報告を済ませたら、仕事を引き継ぐ人を決めましょう。
上司から指示がある場合もありますし、
これまで組んで仕事をしていた方に引き継ぐのが良いケースもありますね。
場合によっては全く仕事で関わっていなかった人に引き継ぐこともあるでしょう。
いずれにしても、まずは仕事を引き継ぐ旨をはっきりと伝えましょう。
引き継ぎ先が決まったら、引き継ぎノートを作成しておきましょう。
口頭での伝達では、伝え漏れがある場合もありますし、
聞いた・聞いていないのトラブルになることもあります。
今までの仕事の経過やこれからすべきこと、
取引先がいるような仕事の場合には取引先の担当者の特徴など、
細かく記載しておくと、後日役に立つでしょう。
引き継ぐ方も自身の仕事をしながら引き継ぎ作業をする場合には、
引き継ぎノートを十分に読んでもらう時間がないまま退職になる場合もありますので、
重要な部分は一目で分かるようにしておくことをお勧めします。
ある程度仕事の内容や取引先の状況を引き継いだら、
取引先への挨拶回りを一緒にしましょう。
やむを得ず急に退職する場合には、書面での退職の挨拶となることもあるでしょうが、
やはり一度一緒に挨拶へ出向く方が、印象が良いです。
退職する時期とお世話になった旨を伝え、後任の紹介をし、
タイミングが良ければ後任の方と一緒に仕事の話もしてみましょう。
自分が今まで行っていた仕事のペースなどが可能な限り変わらない方が、
先方にとっても仕事がしやすいケースが多いでしょう。
自分の仕事の仕方を、後任の方に見てもらうことが、
今後も安定した仕事を行うことにつながります。
このように、引き継ぎ作業にはいくつかの行程があり、
ある程度期間を設けて計画的に行うことが、円滑な引き継ぎにつながります。
退職にあたっては、複雑な事務手続きもありますし、
再就職や転居がある際には更に忙しくなります。
ですが、自分が今まで行ってきた仕事は責任をもって片付けて、
今後お世話になった会社に迷惑のかからないようにすることも大切です。
引き継ぎについても、しっかり準備するようにしましょう。