退職するとなれば、気になるのが残っている有給休暇です。
おそらく、日本の企業に勤めている方で、
有給が全然残っていないという方は珍しいでしょう。
退職が予定されていても、会社に在籍中であれば
退職時までに有給を取得する権利を労働者は持っています。
退職届(退職願)を提出して、その後に残った有給を使用して、
1日も会社に出勤せずに退職することは法律的にも認められています。
有給休暇の買取は原則禁止
しかし、20日以上たまった有給を退職日までに使い切ることは難しいでしょう。
やはり、日頃から計画的に有給消化しておくほうが、よりスムーズに有給を使い切ることができるでしょう。
しかし、そうそう有給を消化できないのが現状の日本の企業というもの。
万が一、有給が業務の都合上、残ってしまった場合でも
労働基準法では原則として有給休暇の買取は禁止されています。
これは、有給を会社が買い上げることで、有給の本来の目的である
「労働者の休養の確保」ができなくなってしまうからです。
でも、現実には有給が余っている状態です。
みすみす有給を捨てることになるのは悔しいですよね。
そこで特例として、退職までの日数があまり残っておらず、
業務の都合上退職までに有給が取得できなかった場合は、
有給の残りの日数分について退職時に会社が買い上げることが認められています。
有給を買い取った額を退職金として充当する会社もあるようです。