審査が厳しいと有名な障害年金。
症状が重いから必ず受けれる訳でなく、症状が軽いから受け取れないという訳でもない、
判定基準が有って無いような年金なのです。
私自身は、病歴8年、双極性障害Ⅱ型の患者です。
障害年金申請時には、無職無収入の状態が約五ヶ月目に突入しており、
職探しをしなくてはならない立場でしたが、前職を辞して五か月では、
到底就職活動に取り組む元気も無ければ、意欲も湧きませんでした。
婿養子である私は、早々の就活を促されて、とてもじゃないですが静養出来る身分では有りませんでした。
言われて当然なのですが。
無収入な訳ですので、言ってみればタダ飯生活をさせてもらってるのですから。
「一円も生活費を入れないのに、よくダラダラと家に居れるは」と、
うつ病患者の気持ちを逆なでを超えて掻きむしるような罵声を浴びせられ、
私は当てもなく一日、外に出掛ける事にしました。
そんな時、漠然と障害年金の申請を考えて無理を承知で申請をしました。
幸いに、身軽に自ら動けましたので、病院や年金事務所への行き来は何の苦痛もなく、
淡々と申請書類を揃えダメもとで提出したのです。
ところが、有難いことに奇跡的に最低等級の3級ながら、受給可能となったのです。
貯金を崩しながらの生活を送っていた私にとって、ひと月に約48000円もの大金は本当に有難いものです。
当然、家族に伝えた訳ですが、そう甘くはありませんでした。
障害年金とは本来、病気によって労働が困難で、
経済的に困窮してる患者の生活の援助のためのお金なのですが、
私の場合は前途の通り、五か月も無職無収入で、生活費も入れずにいた訳ですから、
最初に支給された二か月分の約96000円は、全額を生活費に充てられました。
まあ、申請が通った時点で「まさか、自分の為に使うつもりじゃ無いよね」と、
これまた鬼のような一言を突き刺されていましたので、当然と言えば当然だったのですが、
たとえ5000円でもいいから手元に欲しかったです。
無職無収入の私が悪いのは120%自覚はしていましたが、
病気の事は全くと言って良いほど理解してもらえず、怠け仮病扱いをされていたのです。
自分の貯金通帳に記された年金額を見ると、涙が出てきました。
結局未だに職に就けておらず無収入の日々ですので、
次回支給分の96000円も全額を家に納める事になるでしょう。
妻からは、「いつまでそんな生活を続けるつもり。自分がかわいそうなの」と罵られます。
自分が悪いのですから、一切の反論は出来ませんが、その通り私は自分がかわいそうで仕方がありません。
二人の子供には本当に申し訳なく情けないですが、
こんな不幸な家族に囲まれてる患者は私だけだと信じたいです。
でも、障害年金を受給でき、家にお金を入れる事が出来るようになっただけでも、
ほんの少しは遠慮なく家に住まわせてもらう事が出来てるような気がします。
そう信じたいです。
障害年金そのものは、間違いなく本当に有難い制度だと思います。
でも少なくとも私の場合は、不適切な表現かも知れませんが「糠喜び」みたいです。