会社を退職した翌年、確定申告をしないでいると損をすることになります。
これは、1年まるまる月給をもらったものとして税金が計算されてしまうためです。
会社を辞めた後に確定申告するメリットとしては、
まず、給与天引きの所得税が還付されること。
もう一つは、住民税と健康保険料が安くなることです。
ただ、注意したいのが、独立・開業を考えている人で、
会社を辞めた年からすぐに青色申告を考えている場合、
「開業届け」を提出する必要があります。
これはつまり、「失業保険を受け取る資格を失う」ということでもあります。
ですから、失業給付の受け取りを満了するまでは、できれば開業は待ったほうが得策と言えます。
失業給付をもらい終えてから、おもむろに書類を提出して青色申告に切り替えるのです。
とはいえ、失業中、雑所得を得ることもあるでしょう。
しかし、その額から必要経費を差し引いた額が20万円以下であれば申告は不要です。
しかし、その後、独立開業して、失業中の雑所得と、独立後の報酬の支払先が同じ場合、
それは「失業中に開業準備をしたに等しい」とツッこまれる危険性も。
ですから、失業中の雑所得を正当化するためには、
「失業給付をもらっている期間」と「独立開業」はできれば別年度にするといいでしょう。