<確定申告の時期がきました>
定年退職から1年が過ぎたころに、確定申告の時期が来ました。
それまでの間は、退職までの給与(約2ヶ月)と退職金と企業年金の収入があったものの、
他の収入は全くありませんでした。
にもかかわらず、保険やら医療費やらたくさんの支出があり、それはそれは苦しくて、
預金を少しずつ切り崩して生活していました。
特に住民税は仕事をしていた頃と同じように引かれるので、大きな出費でした。
そこで、収めた税金を少しでも返してもらえるならばと、確定申告をすることにしました。
以前、相続の件で会計事務所に確定申告をお願いしたことがあり、
結構な料金を支払ったので、今回は自力で確定申告することにしました。
<確定申告はどうやるの?から始まりました>
とはいえ、今まで確定申告を行ったこともなく、とんと要領が分りません。
申告書も「A」と「B」があるのも初めて知り、どう使い分けるのかさえ分からず、
最初は両方提出するのかとも思ってしまいました。
確定申告期間前に税務署を訪ねてみると、
「収入は何があるの?」
「えーと・・企業年金が少々・・」
「他は?」
「あっ、退職金が・・・」
「源泉徴収は?」
「されていると思います」
等々のやり取りがあり、
「じゃあ、そこに申告書Bの用紙があるから。中に細かい説明が記載されているから、
読んでわからなければまた相談して。」
と冷たいお言葉を頂いて帰りました。
中を読んでは見たものの、一応言葉は理解したものの感触がつかめず、
ネットで具体例などを調べてみました。
<申告書A、Bどっち?>
一番わからなかったのは退職金の扱いでした。
ネットで退職金の確定申告を調べてみると、
退職金に関してはすでに源泉徴収されており、
特に申告しなくてもよいようなことが書いてありました。
確かに退職までの2ヶ月の給与と退職金に関しては源泉徴収票を頂いていましたので、
ここでは申告書Aを使うことにしました。
しかし、医療費控除を受けるときなどは、退職金も含めた金額で控除額を決めるようなことも書いてあり、
源泉徴収票通りとはいえ、退職金も申告したほうが良いのではと思いました。
そこで、もう一度別な事例を調べなおしてみました。
確定申告は、払っていない税金を明確にして払い込む、
あるいは払い過ぎた税金を明確にして返してもらうための申告と考えれば、
私の場合は収入もないのに税金をたくさん払って大赤字であり、
支払った税金も見直す必要ありと思いました、そこで、申告書Bを使うことにしました。
<無事確定申告終了>
書き方の例もネット乗っていましたので、改めて給与収入、退職金などの全収入を記入し、
さらに医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除、
地震保険料控除、配偶者控除、などなど年末調整で行っていた項目を申告書に記入し、
約3日間で書き終えました。
税務署に確定申告書を持参したものの、何か記載内容に不備があってはと、
基本的な間違いがないか確認するために窓口へ向かいました。
しかしそこは申告者のものすごい列でした。
30分ほど並んでみましたが、2時間ぐらいかかりそうだと分ったので、諦めて提出窓口の方へ行きました。
すると受付の人が記載内容と添付資料をササッと確認し、控えの申告書にハンコをポンと押し、
「はい、ご苦労様でした」、あっけなく受け取ってもらいました。
それから1ヶ月ほど経ったとき、税務署から還付金のお知らせが届き、
金額も申告書通りで、確定申告の記載に間違いがなかったことが確認されました。
来年はもっと楽に確定申告できそうです。