私は、今でも鬱から抜けきれずにいます。
いつになったら、元の私に戻るのかと毎日、考えながら生きています。
元々は、元気にバリバリ仕事に励み、楽しい毎日を送っていました。
離婚して、シングルマザーとして働きに出るようになり、
両親の協力もあり、スーパーのレジのアルバイトを始めました。
子供と2人で暮らす為、必死に働いて貯金をしていました。
とうとう、お金が貯まり、子供と暮らす事に。
家賃やら光熱費やらで出費も多かったですが、仕事も順調で、働く時間も増えていきました。
ある日、上司から「契約社員にならないか」と声をかけていただき、
ありがたく引き受ける事にしました。
試験を受け、見事に合格。
受かったからには、今まで以上に仕事を覚えなくてはいけませんでしたが、
不思議と苦にはなりませんでした。
その頃、彼氏もできて、ほんとに充実した毎日を送っていました。
その彼と結婚も決まり、子供が出来たのです。
仕事は、妊娠9ヶ月まで続け、産休に入りました。
早く仕事復帰したくて、子供が産まれて半年程で無認可の保育園に入園させ、
ウキウキしながら本社に仕事復帰の連絡を入れました。
蓋を開けてみたら、私は違う店に異動となっていました。
がっかりしながらも、また働ける喜びでいっぱいだった私は、
いつしか不安に襲われ、職場に行くのがだんだん嫌になっていったのです。
最初は、気のせいだと自分に言い聞かせたり、ただの甘えだと思っていましたが、
昨日は行けたはずの職場に行けない症状が出始めました。
だんだん、体がいう事をきいてくれず、
駅までも行けない、玄関から出れない、
と悪くなっていきました。
夫にも相談し、病院で診察をしてもらう事にしました。
先生は、「新しい職場だから、少しストレスがたまってしまったかもしれないね、
お薬出しておくから。」と。
心療内科など行った事もなかったので、薬には抵抗があり、最初は飲みませんでした。
病状は、どんどん悪くなっていき、仕事を休む日が増え、最終的には家から出れなくなりました。
それに気づいた夫と、また違う心療内科へ。
「何か、気になる事があったら、何でも話して下さい。」と先生から言われ、ふと気づいたんです。
1人で電車やバスに乗れない事、そして仕事に行けない事。
先生は、「それは、日常生活に差し支えあるね。」と話しを聞いてくれ、
「抑うつ状態だね。」と言ってきたのです。
私は、びっくりしました。
鬱になるなんて、思ってもいなかったし、これからどうなってしまうのかと。
職場に連絡すると、心の病で休める制度がある事を教えていただきました。
その為に、まずは病院の診断書が必要な事、
休んでる間も給料の2/3ぐらいが支払われる事などを聞きました。
産休明け、すぐではありましたが、私は休む事を選びました。
書類を何枚も書いた記憶があります。
そして、傷病手当をもらいながらの生活が始まります。
毎月、病院へ通い、書類を書き、本社へ送る、
それの繰り返しでした。
休んでる間は、気がとても楽で、
仕事に行けるんじゃないか、仕事ができるんじゃないかと思う程、
元気になっていきました。
3ヶ月だけ、お休みをいただいて、再び復帰。
また他の店に異動でした。
今度こそ!と、最初は行けるんです。
でも、だんだんまた前のように、おかしくなっていくのです。
薬も飲んでるから大丈夫と自分に言い聞かせ、家を出て、すぐに諦めて戻って来てしまったり…
駅のホームで乗るはずの電車を見送ってしまったり。
どうして?と何度も自分を責めました。
その店にも行けなくなり、また休む事になったのです。
また申請して、傷病手当てをもらう生活に逆戻りです。
全部で、1年間は休めると聞いたので、今回はゆっくり休む事に決めました。
2ヶ月に1度、傷病手当てが入るので、友達とご飯に行ったり、子供達と楽しく過ごしました。
長かったようで、短かった休みの日も終わりに近づいていました。
仕事を辞めようかとも考えたのですが、もう少しがんばってみようと思い、仕事復帰する事に。
今度は、なるべく家から近い所にしてもらう為、上司に相談しました。
すると、また異動でした。
しかも、今度の職場は大きなお店で、私には合わないとすぐにわかりましたが、
がんばる事にしました。
部署もレジではなく、違う部署に配属になり、とてつもないストレスになりました。
1ヶ月程がんばりましたが、ダメになり、退職を決意。
残念でしたが、10年間スーパーでの仕事に携わらせていただきました。
それからは、職を転々とする日々が続いています。
現在、私は、ずっと昔からやりたかった介護の仕事をしています。
これも、休みがちで、思いきって職場の人に軽い鬱だと打ち明けました。
すると、「ゆっくりでいいから。来れる時に来て。」と優しく言って下さって、
とても有り難かったです。
少しずつ、前を向いて、歩き出していますが、
まだまだ薬は手放せないですし、病気とも付き合っていかないとだめみたいです。
苦しいけれど、いつか治る日を夢見て、がんばります。