うつになって初めて傷病手当を知りました

25歳の時、3年間勤めていた広告代理店で傷病手当を申請しました。

病名は重度のうつ症状です。

 

大学を卒業し、希望していた分野の会社に就職できた私は、

初めのうちは気力に満ち溢れていました。

 

社風が体育会系だったため、新入社員は誰よりも早く来て持ち場の掃除をする決まりがあったり、

先輩よりも先に帰ることはご法度だったりしたため、

電車で1時間以上かけて通勤していた私は終電で帰ることもよくありました

それでも仕事内容には満足していたので、あまり苦にはならずに過ごしていたところに思います。

 

入社して半年程で担当の仕事をいただくようになり、

責任も増して今まで以上に忙しくなりましたが、

それだけ期待されていると思うと身が引き締まる思いでした。

 

基本的にカレンダー通りの休みをもらえる土日が休みの会社でしたが、

平日だけでは仕事が終わらず、休日出勤する日も増えていきました。

 

入社して2年半ほど過ぎた頃、取材先で名刺を忘れたりボイスレコーダーを失くしたりと

小さなミスが目立つようになり、上司に呼び出され注意されました。

 

実はこの頃から寝ても疲れが取れず、あるいは家に帰っても全然眠くならないということが度々あり、

仕事中ずっと頭痛に悩まされてもいました。

こなしてもこなしても終わらない仕事が山のようにあり、そのことを改めて考えると

全身から力が抜けて立っていられなくなるような絶望感に襲われるようにもなっていました。

 

着替えるためだけに帰ってきている家の中も掃除する気になれずに散らかり放題、

食事はコンビニかファストフードで済ませて冷蔵庫には何も入っていない状態。

いつも何かに追われている気がして、休まらない、休みたい、しんどい、

という感情で苦しみもがいている気分でした。

 

そしてとうとう朝起きられなくなり、

無理やり会社へ行こうと電車に乗ると腹痛や嘔吐するようになり、

遅刻や欠勤が増えていきました。

仕事をしなければ、という思いはあるのに体が鉛のように重くて動かせない感覚です。

 

心配してお見舞いに来て下さった先輩にそれを伝えると、

心療内科の受診を勧められ、そこで重度のうつ症状であることを知りました。

 

医師の診断では、今の勤務形態では完治は難しいとのことだったため、

このことを会社に相談したところ、しばらく休養という措置を取ることになりました。

 

担当者から傷病手当の申請をする為の説明を受けましたが、

この頃の私は頭がぼーっとしていることが多く、うまく理解できなかった気がします。

 

状態を察して下さったのか、最低限私がすべき事以外は担当者の方が手配して下さり、

おかげで休養期間も傷病手当金でなんとか暮らすことができました。

 

休養中は心療内科への通院以外はほとんど外出せず、

何も意欲の湧かない毎日を過ごしていました。

 

1人暮らしをしていましたが、

私の異変に気付いた母が様子を見に夜行バスで飛んできた時は

本当に申し訳ない思いでいっぱいになりました。

 

早く治さなきゃと焦るものの、体は相変わらず重くて頭も働かない。

みんなができることが私にはできないんだという自己嫌悪で泣き出したり、

マンションの屋上まで行ったものの怖気付いて飛び降りる勇気もない自分にがっかりしたりと、

結局自分を追い詰めていたのは自分自身であることに気づくまでに長い時間がかかりました。

 

初めの休養期間をいただいてから半年後に職場復帰したのですが、

どうしても仕事にのめり込みすぎる性格が災いして再び体調を崩し、

めまいを起こして階段から転げ落ちて救急車で運ばれてしまいました。

会社から実家へ電話連絡があったそうで、ここでもまた両親に心配をかけてしまいました。

 

この時に母から言われたのは、会社はここだけじゃないから、

一度実家に戻ってゆっくりしてみるのもいいんじゃないの?

というようなことでした。

 

私自身は後から気付いたのですが、

入社してからこの時までの間に私の体重は15キロ近く落ちていて、

ガリガリに痩せこけた姿を心配しての言葉だったのだと思います。

 

母の説得で実家に戻り、退職することになったのは休養してから1年後のことです。

会社からは休養を続けて回復したら戻ってきてほしいと言われましたが、

もうこれ以上母を心配させるのも嫌でしたし、

上司や同僚に迷惑をかけるのも申し訳ないという思いが強かったので、

退職させていただきました。

 

新卒で入社して右も左もわからない状態で働いていましたが、

今思うとかなり過酷な労働条件ではありました。

お世話になった会社を悪く言うつもりはないのですが、

私以外にも毎年必ず精神を病んで退職する人がいたのは事実です。

 

それでも迅速に傷病手当の申請を手配して、

私を心から心配して下さった担当者の方には感謝の気持ちしかありません。

 

現在私は実家から通える会社へ再就職し、元気に働いております。

同じ業種ですが、社風や忙しさはまるで違うため、

思いつめたり不眠に悩まされることもなくなりました。

頑張ることは好きですが、自分の限界を超えてまで無理をしないようにしていきたいです。






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