「今働いている会社を辞めたい、
けど上司から仕事を常に回されているから辞められない。」
上記の言葉はただの例ですが、心当たりのある方は多いかと思います。
現代社会において、「退職」という事例は、
その会社での就業期間が長くても短くても
周囲からの評価を落としてしまう恐れのある行為となっています。
会社内の人間関係や、給与面、仕事内容など、
実際に働いてみるまでわからない部分は多々あります。
そんな現代社会の会社で働きながら、「退職したい」と考えている方は、
きっと様々な理由で「辞められない」んだと思います。
「上司が…」「引き継ぎが…」「自分が受けている仕事は…」など、
定番の”辞められない文句”
ですが、ここに大きな問題があるのです。
退職したい理由はひとそれぞれです。
ですが、退職したくても退職しない(できない)人の理由は、
必ずと言っていいほど”上司や業務に関係”しています。
会社というものは、従業員数が少なくても大きくても、トップが消えない限り、
一社員が1人辞めたからと言ってすぐさま影響が出るものではありません。
むしろ、平社員が1人減ったせいで潰れてしまうような会社は、
もとから存続なんてできっこない会社です。
私が、今「退職したい、けどできない」と考えている方々に送りたい言葉は、
「そんなの関係ない!辞めてしまえ!」です。
もちろん「家族をまもるため」「自分の趣味のため」に”辞められない”人はたくさんいると思いますが、
それはまた特別な理由となります。
退職は逃げでも恥でもありません。
自らの現在地を確認、分析し、それを自分の力量と照らし合わせ、
その結果出る答えが「退職」であるはずです。
退職する、という考えが現れる人は、自己管理能力、自己分析能力、判断能力が高いから
「退職」という選択肢を見ることができるのです。
100%退職を助長するわけではありません。
時には我慢し、耐え抜くことが必要な場合もあります。
が、そういった場合というのはある程度役職や肩書きがつき、
顧客が「君じゃなければ取引しない」と言うくらいの大物にならないと出てきません。
日本の風習として”3年は同じ職場で働く”という美学があります。
これはある意味では正解で、ある意味では間違いです。
”仕事”というものは3年はやらなければその意味を理解することができません。
ですが、その3年を耐えるために3年分以上の労力を使うのであれば、
いるだけ損になってしまいます。
肉体的疲労は様々な手段で蓄積を防止・発散できますが、
精神的疲労は蓄積するばかりでなかなか防止も発散もできません。
もし今現在「退職したい」と考えている方がこの記事を見られているのであれば、
少しでも自分の現在地と力量のバランスについて考えてみてください。
人間関係が悪いのはあなたのせいではありません。
給与面が悪いのはあなたのせいではありません。
あなたが思っている以上に、会社はあなたのことを必要としていません。
辞めたいけど辞めれない、ということは本来ありえません。
この記事を読んで、「退職したいけど、退職できない」と考えている方の助けになれば、
少しでも読んで気がらくになっていただければ幸いです。
ご精読ありがとうございました。