女性の退職で多いのが結婚と出産です。
特に出産は男性では体験出来ない特殊なものです。
よって男性の多い職場では理解されにくいところもあったりします。
同じ女性であってもバリバリとキャリアを積んで行きたい人、
未婚の方には理解を得られ難いのが現状です。
勿論、理解を示し強力してくれる会社も山ほどあります。
しかし、世間ではマタハラと呼ばれる言葉が浸透しているのも確かで、
極端な例はないにしろ、やはり会社としては退職を薦めてしまいがちです。
理由としては、産休や育児休暇の取得。
復帰後の時短勤務などが上げられるでしょう。
これらの休暇は確実に業務に影響が出ます。
私は平社員でしたが、これが上司の立場であれば尚更かと思われます。
別の部署の女性が産休を取得した時、
彼女が関わっていたプロジェクトは予定通りの人数で組まれてしまっていた為、
かなりキツイ状況になりました。
仕事をしようにも承認者が不在ですし、そもそも1人抜けた穴を補填していないのだから当然です。
電話連絡が取れたとしても至急の対応は無理でしょう。
こういった自体を目の当たりにし、
会社からは産休制度に対するフォローは受けにくいと感じたのも事実です。
けれど、私が出産にあたり退職を選択した一番の理由は残業時間でした。
当時、毎日23時頃に退社していた自分。
お腹が大きくなってもその時間で働けるのか、復帰後もそのペースで働けるのか。
考えるまでもなくNOでした。
退職を申請してからも、想像していたより大変な日々が続きました。
まず引継ぎがある為、通常業務をこなしながら引継ぎ資料を作成します。
合間を見ての作業になりますが、残業は必須です。
大手だときちんとしたマニュアルがあるのですが
小さな会社だった為、マニュアルを一から手作りしました。
資料作成が終わると引継ぎになります。
ここで「自分の業務+新人教育」と業務が倍になります。
更には定期的に進捗を上司に報告しなければなりません。
新人は慣れていませんから、激務によって体調も崩しがちで中々うまく進みませんでした。
それでも同僚の助けを借りて、何とか私が抜けても良い形にしていただきました。
今思えば、色んな方達に助けてもらった会社だったので
恩を返したいと気張っていたのかもしれません。
体はボロボロでしたが、退社日は円満に送って頂きました。
今回の件で感じたのは産休育休制度が出来ても、
会社側の受け入れ態勢が整っていない場合が殆どだという事です。
もう少し、会社側で教務の見直し等のフォローが受けられるようになれば理想ですが、
まだまだ難しそうです。