立ち止まったあと、次の一歩を後押ししてくれた

私は新卒で入った会社で4年ほど経った頃に

過酷な労働環境のためにうつ病になってしまいました。

 

いわゆるブラック企業であったことと

上司のパワハラがうつ病の原因であるのは明らかだったので、

その会社から離れることが治療にとって一番近道だとはわかってはいました。

 

しかしわかっていても、仕事を辞めることは経済的に厳しくなり

生活ができなくなることと直結するので、退職するという選択はなかなかできませんでした。

 

しばらく悩んでいる私に傷病手当というものがあると教えてくれたのは、

大学時代の友達でした。

 

友人は総務の仕事に関わっていてそういう知識があったのが救いでした。

私はまったく知らなかったので友人から知らされないままだったら、

私はあのままどうなっていたのかわかりません。

 

もしひどい職場に耐えきれずに退職しても経済的に困窮し、

うつ病もよくならず、その先がどうなっていたか…

考えるのも怖いです。

 

友人から話を聞いて、通っているクリニックの先生に

傷病手当を申請して仕事を休みたいと伝えたら、

快く申請のための診断書を書いてくださいました。

少しのあいだ、心のために休んだほうが良いと言ってくださいました。

 

けれど、会社に申請するのはかなり勇気が要りました。

申請を認められずに断られたらどうしよう、

弱いからうつになるんだとバカにされたらどうしようと

数日間、診断書を出せずにいました。

 

でもやっと提出できたときには、

出そうかどうしようかと迷っていたことが杞憂に終わりました。

意外とすんなりと申請を受け入れられ、希望する日にち通りとはいきませんでしたが

傷病手当を使い休職し、そのあとは退職することができました。

申請を出したら気持ちがふっと軽くなりました。

 

その後、一番の原因である職場の環境から離れることができたので

うつ病も少しずつ改善していきました。

 

手当をいただいているときでも朝は普段通りに起きました。

どんなに寝るのが遅くなっても

朝は同じ時間に起きなければならない習慣に慣れてしまっていたせいだと思いますが、

朝起きるのはうつ病の回復には良いということだったので

結果的には良かったのかなと思います。

 

そして、仕事をしていたときにはできなかった

ゆっくり朝ごはんを食べるということが徐々にできていきました。

ご飯をおいしく食べると気持ちが少し元気になるのですね。

そういう健康的な毎日を思い出しながら過ごしました。

 

もちろん現在が無職であるという不安はありましたが、

いくらかでも手当金がいただけるのは心強かったです。

 

手当をいただいていたのは2ヶ月で、

クリニックの先生は3ヶ月程お休みをして心の調子を整えてほしいとおっしゃられましたが、

やっぱりそんなに長く無職でいるのはこわかったので1ヶ月で申請をしました。

 

その1ヶ月の間、最初の頃はボーッと過ごしたり

ご飯を食べるという基本的なことをするように気を付けて過ごし、

動けるようになってからは転職のためにいろいろとやりはじめました。

 

10日くらい過ぎた頃に面接や派遣の登録にでかけたりしました。

面接を受けるのもお金がかかるんですよね。

病気やケガで休んでも、次の新しい一歩を踏み出すためにはお金がかかる…。

ただ休むだけでは解決しない問題があります。

だからこそ経済的な不安を少しでも軽くしてくれる傷病手当のおかげで

次の一歩を踏み出せました。

 

履歴書の写真を撮る、面接のために電車で移動する、

ひとつひとつお金がかかるので、

病状が回復してきて社会生活に戻ろうとしてもお金がないと何もできません。

傷病手当が少しでも入ると、何とかなる気がして気持ちも明るくなりました。

 

もちろん、あまりひどい状態の病気ですと

傷病手当の申請やそのあと各所に手続きに行ったりするのは大変かもしれませんが、

病気やケガで仕事を離れた方がいいときに背中を押してくれる傷病手当は、

ひとつの命綱のようなものだと思います。

 

時々、私なんかが手当をいただいてしまっていいのかと悩むこともありました。

人様のお金で…と思うこともありました。

そしていただいて生活していたときは、胸を張って堂々と受けとることはできませんでした。

誰かのお世話になってしまって申し訳ないなと思っていました。

 

しかし、社会保険で少しずつみんなが負担して、

困ったときはこういう形で助け合えるのもいいのかもしれないと今は思います。

 

新しい会社に通うようになったのは傷病手当が終わり退職してから3ヶ月ほどかかりました。

クリニックにはその後も数年通いましたが、

病状や環境が一番ひどかったときに傷病手当で休職するという選択肢を知ることができたことは、

本当に恵まれていたと思います。

 

辞めようか、辞めたらお金が困る、

そう悩んでいた私には解決のために動く大きな手掛かりになりました。

 

20年近く前の話ですので今はわかりませんが、申請もそんなに難しくなかったと思います。

まずは困っているときは通っているクリニックの先生に相談してみるといいかもしれません。

会社の総務では聞きにくいこともあるかもしれませんし…。






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