生活が助けられた傷病手当金

傷病手当金、これに私の父と母は救われました。

 

2016年夏、父がガンであること、余命三ヶ月であることが告げられました。

既に60歳を迎えていた父は契約社員として一年更新で働いていました。

 

団塊の世代と言うことで年金が65歳受給より若干早く受け取ることができると言う理由から

会社から掲示された賃金は、

現役で働いていたときよりも15万円程低い契約になっていたようでした。

 

父が契約社員として働いているのは知っていましたが、

まさか基本給がそもそも下げられ、

尚且つ手当の振り分けを多くし基本給が7万円まで下げられているということに、

父のガン発覚によって、治療に専念するために会社を休職して

いざ傷病手当金を請求しようと思うまで、気づく事が出来ませんでした。

 

そもそも、傷病手当金は基本給に基づきパーセンテージで弾きだし月に頂ける額が決まります。

でも健康な時に、そんな事気にしてないですよね?

せめて手取り額の80%位貰えるものだと思いますよね。

 

でも実際は違うんです。

あくまでも基本給の7-8割しか貰えない。

残業代、家族手当、住宅手当、危険物手当等

いくらついていても何の意味もなさなかったのです。

 

でも納得がいかず父の会社に問い合わせてみました。

その理由は契約書には毎月の支払い額が28万円となっていたからです。

手当等が加味され28万ではなく、基本給という明記で契約書を一年間交わしていたので。

 

でも会社側の言い分は、

「そういう書き方だけど実際は手当などでその給与になるので…」

とまるで理由をわかっていてそう言う契約書を書かせた様な濁った解答が返ってきました。

 

一応、健康組合にも確認しました。

契約書がおかしい事、基本給額での申請が出来ないか尋ねました。

保健組合の解答は、

「会社側が書いてくれた額で申請は出来るのでもう一度会社とお話してみるのが良いかと思います。」

と突っぱねないで優しい返事を頂く事が出来ました。

 

その解答を持って父の会社に連絡を入れてみましたが、会社からの返答は変わらず、

「基本給は7万なのでそのままの申請になります」の一点張り。

 

「会社が支払わなければならないお金ではなく保健組合が支払うお金なので

金額が高額になっても会社へのペナルティーやマイナス、支払いは発生しませんよね?」

と言う私の問い掛けに声のトーンが変わり、

その後、保留にされ、次に聞こえて着た声は

「退職なされば、傷病手当金と年金が満額入るので

15万円位にはなるはずなのでそれで良いのでは?」

と言う耳を疑う言葉でした。

 

もう、ここまで来ると何を言っても無駄で、

そうする事が会社にとっては何かメリットがあるのだと言うことが一目瞭然でした。

 

でも会社を辞めたらやはり傷病手当金に頼るしかなくなり、早速申請の旨を伝えました。

すると担当者さんは優しく申請に必要な物を教えて下さり、無事に申請手続きにこじつけました。

 

各組合でシステムが同じかはわかりませんが、

父の場合二ヶ月に一回の支給に、

父は会社をクビになっており任意継続で健康保険の支払いが発生しており

実際に貰える額は二ヶ月合わせても十万ないくらいの金額でした。

 

それでも凄く助かりました。

一ヶ月の家賃は少なくともその傷病手当金で支払う事が出来たからです。

その数万円でも無かったら、家賃を払えず

もっともっと苦しい生活をガンの治療をしながらしなくてはならず、

途方にくれていたと思います。

 

ですが、その時に思いました。

傷病手当金、何故にそもそも全額貰えないのか?と。

 

だっておかしくないでしょうか?

ただ辞めたいから辞めた訳ではなく、病気になり仕方なく辞めなければならない、

病気になり仕方なく休業しなければならない、

そんな状況に置かれてしまった人が申請し頼るのが傷病手当金のはずです。

失業給付金、保険とは訳が違います。

 

病気になったら、生活費がかからないとでもいうのか?

違います。逆に増えるんです。

なのに基本給での7-8割でそもそも、総支給額の7-8割でもなく。

 

病気になってしまったら働けないプラス収入がないプラス、病院代、薬代金が掛かるんです。

むしろ出費が何もしなくても増えて行くのです。

なのに、病気の人に寄り添っていない制度に感じます。

 

制度そもそもは素晴らしいと思います。助けになります。

実際救われました、助けられました。

ですが実際は全く足りません。

勿論年金を足したって足りません。

 

そもそも申請する人それぞれの生活環境が違います。

だから一律同じ条件で支払ってはいけないのもわかります。

ですが、本来の目的は生活が出来る様に補助してくれなければどうにもなりません。

 

実際に父はお金がないから抗がん剤治療を受けないと言い出しました。

辛い治療の上に高額で今の自分の家のお金じゃ支払えないと…。

病気で苦しんでいる人間がお金を気にして治療を受けれないなんて。

実際に自分の身内にドラマの様な現実が起こるとは思っていなせんでしたのでショックでした。

 

傷病手当金 なくてはならない制度です。

ですが、もう少し会社との連携を取り実際に利用する人が、

安心して利用出来る制度にもっとしていただきたいと思っています。






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