働く労働者が入院しても困らない様に、手続きさえすれば貰えるのが傷病手当金です。
これまでに何度か手続きをして貰った経験が有ります。
私の場合、その傷病手当金は、入院治療費と家族の生活費の為に使いました。
給料の約7割弱の金額ですが、仕事復帰が出来る様になるまで受け取っていました。
こんな制度が有ったからこそ、これまでに生活の不安を感じる事なく過ごせたのです。
その金額で貯蓄することは無理でしたが当面の生活は出来る金額です。
しかし働いていても体調から来る不安は感じます。
それは誰もが感じていると思います。
私の場合、入院の原因の殆どは右足の病気から起こっています。
ストレスや仕事疲れが貯まると高熱を出してしまい入院するのが1つのパターンです。
初めて手続きしたのが入社して3年目に入った年のことです。
真夏に病院のベッドで治療を受けながら休んでいると
担当の上司がお見舞いと一緒に書類を持って来てくれて
手続きをする様に勧めてくれたのです。
その時に初めて傷病手当金の申請用紙を見たのです。
それを担当の医師に書いて貰い、会社宛てに郵送しました。
それから暫くして銀行口座に振り込まれたのです。
また振込金額が書かれた葉書も郵送されてきました。
その時は驚きました。
入院していてお金が貰えるなんて初めて知ったからです。
そんな便利な制度が有るなんて知らなかったからです。
それからも何度か手続きをして続けて傷病手当金を頂きました。
全て独身の頃の経験です。
それ以後も、結婚してからも何度も長期入院をしてしまいました。
その原因は全て右足からです。
その度に担当者に手続きをしてもらい傷病手当金の申請書類を貰いました。
そして最後に貰ったのは九年前の事です。
その頃に右足を理由が有って切断しなければならなかったのです。
担当の上司が間を置かずに直ぐに手続きをしてくれました。
その後もリハビリを受けていましたが、社会復帰と職場復帰の為に1年半近く受けていました。
その甲斐もなく仕事は辞めましたが、今度は障害年金を受け取る事で生活を送っています。
しかしこんな便利な制度を知っている人は意外と少ないと思います。
私と同様に入院してから知った人が大半ではないでしょうか。
それに働かないでただでお金が貰えると言うのは、少し抵抗を感じるからではないでしょうか。
心の底辺で疚しいと言う気持ちが何処かに有るからだと思います。
同じ日本人なら少しでも働いて汗を流してから貰うと言うのが教えられていたからだと思います。
ただ理解しなければならないのが、この原資は労働者が支払った税金で制度が作られています。
そう考えれば疚しい気持ちが起こらないと思います。