はじめまして。
傷病手当金に関しまして、私の経験をお話しします。
私も傷病手当金という制度については、正直、今回病気するまでは知りませんでした。
現在、病気やケガで休職をしていて、
傷病手当金を受給しようと考えている方に少しでも参考になればと思います。
病気は突然やってきます。
いつ、どのような症状でご自身に降りそそがれるかわかりません。
私も40代ですが、40歳までは健康そのもので骨折もしたことがありませんでした。
ところが、40代半ばに突然、病気になり入院を余儀なくされ、休職し治療に専念しました。
その為に収入が減り、その上、治療費等の負担が増えて、今後の生活に不安を抱えていました。
その時に傷病手当金のことを知り、受給することができた為、安心できました。
おかげで今はすっかり良くなり、日常の生活を取り戻すことができました。
・病気の内容
病名:ピロリ菌陽性胃潰瘍
胃潰瘍とは、ある一定以上の深さで胃の壁が傷ついている状態のことです。
胃のピロリ菌感染や痛み止めの内服などが原因となって発症します。
症状:腹痛や出血による貧血などの症状があらわれます。
私の場合、仕事中に突然激しい腹痛に苦しみ、立っていられない状態でした。
痛さのあまり、はっきりとは覚えていないのですが、
腹痛が始まってから1時間くらい経った後に吐血し、倒れてしまいました。
その後、けいれんを起こし救急車で緊急搬送されました。
治療:ピロリ菌陽性胃潰瘍は胃酸を抑える薬で治療します。
しかし、大元の原因であるピロリ菌を放っておくと再発をくり返してしまいます。
私は、抗菌薬を使ったピロリ菌の除菌と胃潰瘍の治療の両方を主治医に勧められました。
※ピロリ菌の診断と除菌治療は保険が使えるので、胃潰瘍を繰り返す人の場合は必ず、
ピロリ菌の有無を調べる検査を受けた方が良いです。
ピロリ菌が見つかった場合、除菌治療後の再発率は激減します。
・休職の理由
私の場合は、ピロリ菌の除菌と胃潰瘍の治療の両方を行なったため、
1か月の入院治療を行いました。
その後、一旦は仕事復帰しましたが、
また胃痛が発症したため2か月の通院と自宅での静養が必要と診断され、
3か月の長期にわたる休職となりました。
職場でもきちんと回復(完治)したほうが良いと言われました。
・傷病手当金を受給するまでの苦労
傷病手当金支給申請書の中には医師による証明欄があります。
就労できない証明をもらう必要もあります。
私の場合、病院の主治医が非常勤だったため、証明欄への記載に3週間ほどかかりました。
その後、会社に提出したところ一部、不備があり、再度、修正を依頼しました。
ところが、一ヶ所に○をつけるだけの修正にまた3週間かかり、
結局申請できたのが、2か月後でした。
大病院では非常勤の医師がたくさんいますので、申請には十分余裕をみた方が良いでしょう。
・受給中の生活
私は傷病手当金が受給できたのは、胃潰瘍の病気が回復し、
仕事復帰した時(発病から3か月後)でした。
当時は、回復までこれほど長くかかるとは思っていなかったので、
傷病手当金の申請は、発病後1ヶ月経った時です。
1ヶ月は有給だったため、給料は会社から支給されましたが、
2ヶ月目からは無給で収入がありませんでした。
そのため、治療費と生活費が心配で不安の中、治療していました。
今考えますと傷病手当金の申請は、早めにして、
安心した気持ちで静養(治療)できていれば回復も早かったかもと後悔しています。
受給していた期間は3か月間です。
・傷病手当金を申請する方へ向けてのアドバイス
傷病手当金だけで生活費を補えられるかは事前に試算しておいた方が良いです。
1世帯(2人以上の世帯)あたりの1ヶ月の生活費の平均は、約26万円と言われています。
傷病手当金が26万円支給されるためには、
約40万円(40万円×2/3=約26万円)の収入が必要となります。
私の場合、家計のやりくりで何とかしのげましたが、
もしもの時に備えて貯金しておいた方が良いと痛感しました。
・回復から仕事復帰まで
1ヶ月の入院生活後、すぐに仕事復帰しました。
しかし、1週間ほどで病気が再発してしまい、通院での治療と静養を2ヶ月しました。
その間、仕事のことは考えないように努めていましたので、
おかげで回復し、現在は仕事に復帰できています。
今回、私は傷病手当金のおかげで回復後も安心した生活を送ることができました。
ただでさえ、突然の病気で不安な気持ちの状態の上に治療費や生活費の心配が重なり、
治る病気もなかなか回復しないと思います。
病気になってしまったのは仕方ないことです。
安心して、病気の治療のあたるのが先決です。
そのためにも「傷病手当金」という制度を活用して、安心して治療に専念いたしましょう。
皆様の1日も早い、ご回復を心よりお祈り申し上げます。