私は、以前銀行で働いていた際に、うつ病を発症して休職しました。
勤務先の制度が整っており、初めの3ヶ月は基本給が振りこまれており、
その後傷病手当金に変わりました。
本来は、連続して4日以上を疾患などで休職した場合に受給できるものだったと思います。
当初の予定としては、2ヶ月の休職でその後は傷病手当金を受給する予定はありませんでしたが、
いざ2ヶ月経ってみると、とても職場復帰できる状況ではなかったため
2ヶ月ごとに休職期間を延長し、受給することになりました。
結果としては1年休職した後に退職となりましたが、
その後もしばらくは働ける状態ではなかったので、1年6ヶ月ギリギリまで傷病手当金を受給しました。
申請については、会社の人事課に所定の用紙をもらい、
その用紙の所定欄に医師に働けない理由を書いてもらいます(診断書)。
これは、自費で費用がかかりました。
その用紙に振込先などを記入して会社に籍があるうちは人事課へ、
退職後は健康保険組合に直接送付します。
すると以前働いていた時の基本給の2/3ほどが振りこまれました
(具体的には、私の場合は30日で145,000円ほど)。
2/3ですが、所得税がかからなかったので働いていないにしては
本当にありがたい金額が振り込まれていました。
所得税などがかからなかったので、確定申告も不要でした。
働かずにそんな金額がもらえるならそれほどありがたいことはないのですが、
受給中は療養に専念するためにそれだけの保証があるのかなぁと思います。
私の場合は、2週間に1回病院に通院し、診察を受け、薬を飲んで療養しました。
薬は眠たくなるものも多くあり、働くにはかなり辛いと思います。
また、薬も高価なものが多く、1回で5000円以上かかっていたので、
治療費と薬代だけでかなりかかってしまいました。
そのほかにも、国民年金や健康保険を払わなければなければならなかったので、
生活は余裕…とは言えません。
自立支援医療(精神)を申請すると医療費の窓口負担が1割になり、
前年度の収入に応じて精神科での医療費の上限額が設定されるので
自立支援医療の申請後は負担は軽減しました(私の場合は10,000円が上限額でした)。
おかげで、貯金を切り崩すことなく生活できました。
傷病手当金が終了してからは、失業保険をもらいました。
この時は、次の就職を視野に入れ、資格を取ろうと思い資格を取るための勉強をしながら受給しました。
そして、現在では無事に別業界へ転職し、うつ病を再発することなく生活できています。
あの時、傷病手当金に本当に助けられました。
でも、もう二度と受給しなければならない状況には陥りたくないと思います。